5月9日
●大阪地裁、競馬脱税事件の被告に有罪判決
大阪地裁は5月9日、競馬で得た払戻金約1億6,300万円を申告せずに所得税約6,200万円を脱税した罪で、大阪府寝屋川市役所の固定資産税課職員N被告(48)に懲役6カ月・執行猶予2年、罰金1,200万円の刑を言い渡した。裁判で被告は、国税局の査察官による調査の際、正規の手続によらずに違法な調査を行った(いわゆる「横目調査」)として無罪を主張していたが、大阪地裁は「調査の手法については疑いが残るものの、重大な違法性はない」として被告の主張を斥けた。
●F1イタリアGPで脱税行為
イタリアの税務当局及び検察当局は、F1のイタリアGP主催者がスポンサー企業からの収益を約8,000万ユーロ(約104億円)脱税したとして捜査に入ったと報じられた。
●マンU監督、脱税で罰金支払い
イングランドプロサッカーリーグ、マンチェスター・ユナイテッドの監督ジョゼ・モウリーニョ氏は2010年~13年までのレアル・マドリードの監督時代に得た肖像権収入を申告せず、約330万ユーロ(約4億2,700万円)の所得税を免れていたとしてスペイン当局から起訴されていたが、脱税の罪を認め、罰金80万ユーロ(約1億400万円)を支払うことで和解したと報じられた。
●「チャネラー」の脱税をめぐる裁判で初公判
「チャネリング」と呼ばれる手法で顧客からの相談に応じていた「チャネラー千さん」ことY被告(49)は平成25年~27年の3年間で約1億3,000万円の所得を過少申告し、起訴されていた。4月24日に千葉地裁で初公判が開かれ、即日結審した。判決は5月21日の予定。
5月10日
●韓国LGの持株会社を脱税の疑いで家宅捜索
韓国検察当局は、韓国の財閥LGの創業者一族がグループ会社の株式売却の際に譲渡益を適正に申告しなかったとして、持株会社LGの本社を家宅捜索した。
5月11日
●金塊24キロ密輸で韓国籍の男ら逮捕
福岡県警、門司税関は、韓国の釜山から金塊計24キロを密輸して消費税と地方消費税計約917万円を脱税したとして、C被告(47)ほか韓国籍の男ら3人を再逮捕した。
●豪企業の租税回避めぐる訴訟で判決
世界最大の鉱業会社であるオーストラリアのBHPビリトンがシンガポール子会社を通じて利益移転をしているとしてオーストラリアの国税当局から8,700豪ドル(約71億3,000万円)の支払を求められていた裁判で、BHP側が勝訴したと報じられた。
5月12日
●渋谷区、ふるさと納税控除漏れで4,000人超に過剰請求
東京都渋谷区は、平成29年度にふるさと納税を行った納税者4,278人に対し、寄附金控除をせずに住民税の計算を行い、過剰に請求していたことが明らかになった。