3月23日
●ふるさと納税めぐる贈収賄容疑の町長ら不起訴
佐賀地検は、佐賀県大町町のふるさと納税の返礼品を扱う業者から現金約100万円を受け取ったとして収賄容疑で書類送検されていた水川一哉町長（65）と、同じく贈賄容疑の業者について、容疑不十分につき不起訴処分とした。

●私的に個人情報を閲覧した市納税課職員を減給処分
千葉県印西市は、勤務時間内に業務とは無関係に男女4人の個人情報を閲覧したとして、納税課の男性主任主事（令和3年12月当時）を減給3か月の懲戒処分とした。被害者1人から「主任主事がなぜか住所を把握している」との相談があり発覚したもの。

3月24日
●ユニバーサルミュージックへの追徴58億円取消訴訟、来月確定
最高裁第一小法廷は、ユニバーサルミュージック合同会社（東京都渋谷区）への法人税等約58億円の追徴課税処分に対する取消訴訟について、上告審の判決期日を4月21日に指定した。納税者勝訴の高裁判決が維持されるもよう。

3月25日
●日本ガイシへの追徴58億円を取消し
日本ガイシ株式会社（愛知県名古屋市）は、平成24年に名古屋国税局より行われた法人税等約62億円の追徴課税に対する取消訴訟について、処分のうち約58億円を取り消すとする控訴審判決（東京高裁令和4年3月10日）が下され、期限までに国側から上告・上告受理申立てが行われなかったため確定したと発表した。
関連サイト https://ssl4.eir-parts.net/doc/5333/tdnet/2099084/00.pdf

●8,000万円着服の税理士資格者を退職処分
がんこフードサービス株式会社（大阪府大阪市）は、税理士資格を有する元経理部長が約8,000万円を着服したとして、1月末に退職処分としたと発表した。業務に必要と偽って収入印紙を購入し、金券ショップでの換金を繰り返していたもの。

3月28日
●脱衣所で男性盗撮容疑の税務署職員を逮捕
静岡南署は、静岡市駿河区の温浴施設の脱衣所にて着替え中の男性にスマートフォンを向け動画を盗撮したとして、静岡税務署法人課税部門の事務官、Ｈ容疑者（27）を県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。

3月29日
●3,500万円脱税容疑で配管工事会社と元社長を告発
大阪国税局は、法人税等3,500万円余を脱税したとして、配管工事等を行う株式会社田仲工作所（兵庫県西宮市）と役員のＴ元社長（60）を法人税法違反等の疑いで神戸地検に告発した。実際には取引していない個人事業者等に外注費を支払ったように装って架空の経費を計上し、令和元年12月までの3年間に約1億4,500万円の所得を隠したとみられる。

●3,800万円脱税容疑で除染会社と元社長を告発
仙台国税局は、約3,800万円を脱税した疑いで、除染工事等を行う株式会社東武建設（福島県南相馬市）とＨ元代表取締役（56）を福島地検に告発した。平成27年から4年間にわたり従業員の給与等から源泉徴収を適切に行わず所得税等約1,800万円を納付しなかったほか、平成29～30年の消費税等を申告せず約2,000万円を脱税したとみられる。

●日大前理事長に懲役1年等の有罪判決
東京地裁は、所得税約5,200万円を脱税した罪に問われていた日本大学前理事長・Ｔ被告（75）に対し、懲役1年・執行猶予3年、罰金1,300万円の判決を言い渡した。Ｔ被告は控訴しない意向。

●舞鶴市、他人の家屋の固定資産税を誤徴収
京都府舞鶴市は、市民1人に対し所有していない家屋の固定資産税を14年間にわたり課税するミスがあったと発表した。平成19年に購入した家屋1棟の所有権を移転する際、市税務課が誤って別の家屋2棟も所有しているとして課税台帳に記入したもの。返還額は還付加算金を含め700万円余。家屋2棟の本来の所有者には納付を求めるものの、約400万円は既に地方税法の時効を迎えている。

●不適切経理でラーメンチェーン社長を解任
ラーメン店「神戸の中華そば もっこす」を展開するもっこすフーズ株式会社（兵庫県神戸市）の元社長（現在も在籍）が、税務署からの不適切経理の指摘及び社内調査を受け、今年1月に解任されたと報道された。少なくとも4年前から、直営店1店舗の売上げ2,000万円超を過少申告していたとみられる。同社は既に修正申告を済ませたとしている。