5月11日
●2,400万円脱税の不動産会社と元社長に有罪判決
大阪地裁は、知人が経営する美容クリニックの事業経費を自社の経費として架空計上する等して法人税等約2,400万円を脱税したとして、不動産会社のアドバンスコーポレーション株式会社（大阪府大阪市）に対し罰金600万円の判決を、また同脱税のほか知人から預かったマンション売却代金を着服したとして業務上横領罪等にも問われていた元社長・Ｈ被告（45）に対し懲役3年・執行猶予5年の判決を、それぞれ言い渡した。

●東レ社員の不正取引、国税局調査で発覚
大阪府警捜査2課等は、取引先に水増し請求をして差額を着服し会社に損害を与えたとして、東レ株式会社（東京都中央区、大阪府大阪市）の大阪本社元社員・Ｍ容疑者（43）を背任容疑で逮捕した。社内調査で確認された着服総額は約2億5,000万円。東京国税局の調査で不正が発覚したもの。

5月12日
●塩釜市、固定資産税の徴収漏れ
宮城県塩釜市は、16の事業者から本来徴収すべき固定資産税約527万円を、ミスにより9年間にわたり徴収していなかったと発表した。

5月13日
●派遣型管理売春で3,400万円脱税容疑の受刑者を起訴
大分地検は、派遣型管理売春で得た所得を隠し約3,400万円を脱税したとして所得税法違反の疑いで告発されているＫ受刑者（52、売春防止法違反で有罪判決）を、大分地裁に起訴した。

5月14日
●税理士をゴルフクラブで脅迫し現行犯逮捕
北海道警釧路署は、釧路市内の税理士事務所にて、税理士の男性（60代）に対しゴルフクラブを振りかぶって脅迫したとして、自称・宿泊施設経営の男性（76）を暴力行為等処罰法違反容疑で現行犯逮捕した。事務所関係者が110番通報した。

5月16日
●石川県立中央病院、消費税を誤徴収
石川県立中央病院は、病院着やおむつの代金など非課税である出産入院時費用について、約30年にわたり利用者から消費税を徴収していたと発表した。平成3年の消費税法改正時に会計システムの変更を怠っていたもの。

5月17日
●5億6,000万円脱税の不動産会社と経営者を起訴
東京地検特捜部は、約5億6,000万円を脱税したとして、ラッキー株式会社（東京都世田谷区）と、逮捕されていた実質的経営者のＥ被告（54）を起訴した。同じく逮捕されていた経理部門責任者（47）については不起訴処分とした。同社はスルガ銀行によるシェアハウス向け不正融資事件においてスルガ銀行に顧客を紹介するなどして得た所得21億4,500万円を隠す等し、法人税法違反・消費税法違反の罪に問われている。脱税した資金は外車や時計の購入にあてられたという。

●十和田市、固定資産税で他人名義の振替用紙を誤送付
青森県十和田市は、固定資産税の納税通知書に同封した郵便振替用紙7件で他人名義のものが混入し、その分の個人情報が漏れたと発表した。