1月25日
●8,500万円脱税の疑いで沖縄の内装業者を告発
沖縄国税事務所は、約8,500万円を脱税したとして、沖縄市の内装業・Ｅ1代表（59）とＥ2氏（52）の夫妻を、所得税法違反の疑いで那覇地検に昨年6月付で告発した。平成29年～令和元年の3年間、売上を過少に計上する等して約2億1,700万円の所得を隠したとみられる。
1月26日
●7,300万円脱税の疑いで板橋の空調工事会社を告発
東京国税局は、法人税・消費税等約7,300万円を脱税したとして、空調設備工事の株式会社大森組（東京都板橋区）と創業者のＯ前代表（51、税務調査を受け代表取締役を退任）を、法人税法違反等の疑いで東京地検に告発した。取引先に金額を水増しした請求書を作成させ架空の外注費等を計上し、令和3年5月期までの3年間に約1億9,500万円の所得を隠し法人税約5,200万円の納付を免れたほか、仕入に係る消費税を過大に計上し約2,100万円の納付を免れた疑い。
●有罪確定の投資グループ中核メンバー、滞納で2億円差押え
東京国税局は、暗号資産の投資を無登録で募った等の罪で有罪判決が確定している、投資グループ「ジュビリーエース」の中心メンバー（50代）に対し、一昨年までの3年間で所得税約24億円を納付しなかったとして、捜査段階で警視庁が押収していた現金など約2億円を差し押さえた。また、オンライン開催の投資セミナーの報酬など1億1,000万円の申告漏れを指摘し、過少申告加算税を含め約6,100万円を追徴課税した。
1月27日
●コロナ特例考慮せず贈与税2,100件過大徴収
国税庁は、平成31～令和2年分の贈与税にかかる延滞税を、のべ約2,100人から約516万円分を過大に徴収していたと発表した。コロナ禍による特例で申告・納付期限が1か月延長していたにもかかわらず、当初期限に基づいて延滞税額を計算していたもの。
1月29日
●器物損壊で税務署職員とみられる男を逮捕
兵庫県警姫路署は、深夜の姫路市十二所前町の歩道で、飲食店の立て看板（高さ約1メートル・幅40センチ）を蹴って損壊したとして、国家公務員の男性（60）を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。男性は税務署職員とみられ、逮捕当時は呼気から高濃度のアルコールが検出されたという。
1月31日
●和歌山の2宗教法人に7,800万円追徴
大阪国税局は令和3年、臨済宗妙心寺派の寺院を運営する2つの宗教法人（和歌山県田辺市と同県すさみ町）に対し税務調査を行い、各法人の代表2人が檀家から得たお布施を私的に流用した計約1億5,000万円について給与に当たると認定し、2法人に対し重加算税を含め計約7,800万円を追徴した。2代表はそれぞれ7～8か寺の住職を兼務しており、令和3年までの7年間、読経等で得たお布施を個人的に消費・貯金等していたもよう。
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