3月8日

●脱税指南のドバイのコンサル会社役員ら、4度目の逮捕

東京地検特捜部は、暗号資産の取引で得た所得を隠し約3億900万円を脱税したとして、建設会社（鹿児島県姶良市）役員のＴ1容疑者（74）と、息子のＴ2容疑者（43）を、所得税法違反の疑いで逮捕した。また、2人に脱税を指南したとして、KPT General TradingLLC（ドバイ）の役員・Ｔ3容疑者（72）と、その日本代理店の役員だったＹ容疑者（43）を、同じく逮捕した。Ｔ3容疑者とＹ容疑者は、一連の脱税指南により既に3回逮捕・起訴されている。

●女性インフルエンサー9人に8,500万円追徴

東京国税局は、SNS等で商品やサービスを紹介して得た報酬を申告していなかった女性インフルエンサー9人に対し、令和3年までの6年間に約3億円の申告漏れを指摘した。追徴税額は約8,500万円とみられる。

●周防大島、経営者移住で税収6倍超

山口県周防大島町（人口1.5万人）で、令和4年度の町民税収入が32億2600万円と、当初想定から6.7倍に急増したと報道された。海外で事業を展開する経営者等が複数人移住したためという。

3月9日

●世田谷区、申告漏れ158万円

東京都世田谷区は、区が事務局を担う「たまがわ花火大会」「梅まつり」など4イベントの令和元年以降開催分で、物販収入等において消費税と法人税の申告漏れが約158万円あったと公表した。

3月10日

●元国税職員芸人、東大合格

元東京国税局職員のお笑い芸人・さんきゅう倉田さん（38、吉本興業）は、東京大学文科二類教養学部に合格したことをTwitterで公表した。

3月11日

●YouTuberに700万円追徴報道

関東信越国税局は、動画をYouTubeに投稿し約3,600万円の報酬等を得ていた男性に対し、確定申告をしていないとして税務調査のうえ、約700万円を追徴したと報道された。

3月13日

●1,700万円不正還付等で菊池市の食肉加工会社社長らを起訴・再逮捕

熊本国税局は、消費税等約1,700万円の還付を不正に受けたとして消費税法違反等の疑いで逮捕されていた、畜産食品製造業・株式会社ベルクミート（熊本県菊池市）の代表取締役・Ｈ容疑者（63）と、監査役・Ｙ容疑者（53）を、熊本地検に10日付で告発した。熊本地検は13日付で2人を起訴したうえ、さらに、熊本地震で被災した施設の工事費用を水増しして補助金を不正に受給したとして、2人を再逮捕した。

●飲酒運転の県税職員を懲戒免職

三重県は、酒気帯び運転で交通事故を起こしたとして、伊賀県税事務所税務室に勤務する課長補佐級の男性（52）を、懲戒免職処分とした。男性は事故当時、警察官による聴取に対し、職業を無職と偽っていた。

3月14日

●富岡幸雄氏死去

中央大学名誉教授（税務会計学）の富岡幸雄氏が、3月4日、老衰のため死去したと報道された。98歳だった。

●さいたま市、源泉徴収ミスで1,000万円還付

埼玉県さいたま市は、消防団員1,600人余に交付した源泉徴収票約20年分に誤りがあったと公表した。還付される住民税等は5年分で、総額1,000万円の見込み。

●長野総合県税事務所、抜取調査の軽油を不適切使用

長野県は、県の総合県税事務所が、軽油引取税の脱税を防ぐため行う調査で抜き取った軽油76リットルを廃棄せず、公用車の燃料として使用する不適切な事務処理があったと公表した。