3月29日
●3,700万円脱税の疑いで香芝の産廃機械販売業者を告発
大阪国税局は、所得税約3,700万円を脱税したとして、機械製造販売業の男性（58、奈良県香芝市）を、所得税法違反の疑いで奈良地検に告発した。虚偽の廃業届出書を提出の上、令和元年12月までの3年間に事業所得を無申告または過少申告し、約1億1,500万円の所得を隠したとみられる。既に修正申告と納付を済ませているという。男性は産業廃棄物の破砕機の部品に関する特許を取得しており、産廃処理業者に機械を販売していた。
3月30日
●東京女子医大に2.5億円申告漏れ指摘
東京国税局は、学校法人東京女子医科大学（東京都新宿区）に対し、昨年3月までの5年間で約2億5,000万円の申告漏れを指摘し、過少申告加算税を含め約5,500万円を追徴した。複数の製薬会社から薬の効能を調べる臨床試験を行うため受け取っていた資金等について、非課税の受託研究費として処理し、申告をしていなかったもの。大学側は、当局とは見解の相違もあるものの修正申告と追納を済ませたとしている。
●2,400万円脱税の疑いで千葉市のエアコン工事会社と代表を告発
東京国税局査察部は、約2,400万円を脱税したとして、電気工事業（エアコン設置等）の株式会社スマイルパートナー（千葉県千葉市若葉区）とＩ代表（31）を、法人税法違反の疑いで千葉地検に告発した。知人に虚偽の領収証を作成させ架空の経費を計上し、令和元年9月までの2年間に約1億600万円の所得を隠した疑い。脱税資金は会社の増資に充てられていたという。既に修正申告を済ませたとしている。
●1億900万円脱税で瀬戸内の会社員を起訴
岡山地検は、夫から相続した遺産を申告をせず約1億900万円を脱税したとして昨年9月に告発されていた、会社員・Ａ被告（71、岡山県瀬戸内市）を、相続税法違反の罪で在宅起訴した。
3月31日
●日大、田中前理事長らに損害賠償11億円求め提訴
学校法人日本大学（東京都千代田区）は、田中英寿前理事長（76）、元理事、元医療法人代表ら5人と、関係法人3社に対し、11億1,300万円余の損害賠償を求める訴えを、東京地裁に起こした。前理事長が所得税法違反の罪で有罪判決を受けたことや、その側近であった元理事が背任の罪で起訴されたことにより生じた一連の損害や調査費用等の賠償を求めるもの。
●アズ企画設計、消費税更正処分等取消請求訴訟の控訴を取下げ
株式会社アズ企画設計は3月31日、収益不動産の転売に係る消費税の取扱い（個別対応方式）について令和元年に関東信越国税局から更正処分等を受けた問題で、東京地裁令和4年10月26日判決により敗訴したため、東京高裁に控訴を提起していたが、本年3月6日の最高裁判決（エー・ディー・ワークス事件、ムゲンエステート事件）での納税者敗訴を受けて、控訴を取り下げたことを公表した。
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