5月24日
●8,500万円脱税で那覇の内装業者に有罪判決
那覇地裁は、8,566万円余を脱税したとして所得税法違反の罪に問われた、元内装業のＥ1被告（59）と妻のＥ2被告（53、ともに那覇市）の判決公判で、前者に懲役1年・執行猶予3年・罰金2,000万円、後者に懲役10月・執行猶予3年を言い渡した。
●滞納処分免脱で中津の運送会社と代表を起訴
大分地検は、滞納した法人税等の強制徴収を逃れるため会社の財産2億円余を隠したとして、運送業の周防灘運送有限会社（大分県中津市）とＫ代表取締役（56）を、国税徴収法違反（滞納処分免脱）の罪で起訴した。
5月25日
●カチタス消費税取消請求訴訟、地裁で敗訴
東京地裁は、株式会社カチタス（群馬県桐生市、東証プライム上場）が国税当局による消費税等の更正処分を不服としてその取消しを求めていた裁判で、同社の請求を棄却した。
●長居公園通沿地権者の集団訴訟、地裁で敗訴
大阪地裁は、長居公園通（大阪市内の幹線道路）沿いの土地所有者11人と法人2社が、大阪市が調査を怠ったため固定資産評価実施要領の特例が長期にわたり適用されなかったことを不服として、国家賠償法の時効である20年分（約1億円）の返還を求めて令和2年に集団提訴していた裁判で、原告側の訴えを斥けた。
5月26日
●5,100万円脱税の不動産会社代表に実刑判決
東京地裁は、約5,100万円を脱税したとして法人税法違反等の罪に問われたジャパンリース株式会社（不動産業、東京都中央区）代表のＩ被告（60）に対し、懲役1年6月の実刑判決を言い渡した。
●熊本地裁、南九州税理士会の重要判例記録を廃棄
熊本地裁で、民事の重要判例とされる南九州税理士会政治献金訴訟（強制加入団体である税理士会が特定の政治団体に献金するための特別会費支払を強要することが、憲法で保障された思想・信条の自由を侵すか否かが争われた裁判）の記録が廃棄されていたことがわかった。神戸連続児童殺傷事件など重大事件の記録が廃棄されていた問題を受けて行われた、最高裁による調査で発覚した。
5月29日
●飲酒運転容疑で北九州の税理士逮捕
午前9時頃、福岡県北九州市小倉南区徳吉東の交差点で、乗用車2台が出会い頭に衝突する事故があった。小倉南警察署は、事故を起こした運転手の呼気から基準値の約5倍のアルコールが検出されたため、税理士のＹ容疑者（72）を現行犯逮捕した。
●中野市、事件関連の返礼品を受付中止
長野県中野市は、ふるさと納税の返礼品となっていた、立てこもり・4人殺害事件で逮捕された青木政憲容疑者（31）や家族が運営する果樹園「マサノリ園」のジェラートについて、新規受付を一時中止した。
5月30日
●土地売買で1億5,800万円脱税の疑い、会社と代表を告発
東京国税局査察部は、約1億5,800万円を脱税したとして、コンサルタント業の株式会社ＭＡＴＲＩＸ（東京都中央区）とＡ代表（78）を、法人税法違反の疑いで東京地検に告発した。同社は新宿区（ＪＲ高田馬場駅近く）の土地等を売買するため平成30年9月に設立され、複数の所有者から購入した土地をまとめて転売等していたにもかかわらず、平成31年3月期の法人税を申告せず、約6億5,500万円の所得を隠した疑い。代表は、無申告は事実だが脱税の意図はなかったとしている。
●那須烏山の診療所、過去に消費税申告漏れ
栃木県那須烏山市は、同市国民健康保険七合診療所で消費税の無申告があったと公表した。インボイス制度開始に向け過去の課税売上高を確認したところ、平成23年の時点で1,000万円を超えていたことが判明したもの。追納額は延滞税を含め約340万円（平成29～令和2年分）。
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