5月31日

●1億500万円脱税の疑いで札幌の不動産仲介業者を告発

札幌国税局は、所得税等約8,300万円と消費税約2,200万円を脱税したとして、不動産仲介業のＹ氏（74）を、所得税法違反・消費税法等の疑いで札幌地検に3月27日付で告発した。平成30～令和2年に約2億1,800万円の所得があったにもかかわらず、申告していなかったもよう。取引には実態のない法人名義の預金口座を使用していたという。

6月1日

●9,800万円詐欺等の疑いで修繕工事会社代表と税理士法人元事務員を逮捕

大阪地検特捜部は、金融機関から9,800万円を詐取したとして、修繕工事業の環境ＭＥＴＨＯＤ株式会社（大阪市西成区）の代表取締役・Ｋ容疑者（38）を詐欺容疑で、税理士法人元事務員・Ｏ容疑者（53）を詐欺幇助容疑で、それぞれ逮捕した。令和2年4月、新型コロナウイルス対策としての中小企業向け融資制度を悪用して、同社の過去3年分の売上高を過大に計上した虚偽の決算書等を金融機関に提出したとみられる。Ｏ容疑者は同社の税務を担当しており、決算書等を作成した疑い。なおＯ容疑者は今年3月にも、株式会社イースター（神奈川県横浜市中区）をめぐる5億4,000万円詐取事件について、詐欺幇助罪で起訴されている。

●9,100万円脱税の疑いで取手の太陽光発電事業団の実質的経営者を逮捕

水戸地検は、約9,100万円を脱税したとして、一般財団法人地方創生復興事業団（茨城県取手市、太陽光発電事業）の実質的経営者・Ｍ容疑者（68、別会社の会社役員）を、法人税法違反等の疑いで逮捕した。同法人代表らと共謀して、令和元年7月～令和2年6月の間、2つの民間会社に対する架空のコンサルタント料を計上する手法で所得を過少に申告したもよう。

6月3日

●4,900万円脱税で横浜の塗装会社と役員を起訴

横浜地検は、法人税約4,900万円を脱税したとして告発されていた、塗装工事業の株式会社サンヨーテック（神奈川県横浜市旭区）と役員の男性（60）を、法人税法違反等の罪で起訴した。

6月6日

●ガーラ湯沢への課税権、湯沢町に移行

新潟地裁は、新潟県湯沢町と十日町市が高津倉山付近の境界線について争っていた裁判で、現在は十日町市に含まれているガーラ湯沢スキー場の敷地の一部については湯沢町の主張を認める等の判決を下した。これにより、ガーラ湯沢スキー場の固定資産税の課税権は十日町市から湯沢町に移行する。