6月28日
●9,100万円脱税の疑いで新宿の不動産会社と代表を告発
東京国税局査察部は、約9,100万円を脱税したとして、不動産仲介業・株式会社Sy Line（エスワイライン、新宿区高田馬場）とＹ代表取締役（36）を、法人税法・消費税法違反の疑いで東京地検に告発した。投資用マンションの仲介料収入を家族・知人名義の口座に隠したり、架空の外注費を計上したりする手法で、同社及び株式会社SKY-TELLUS（Ｙ代表が実質経営者だった関連会社で、既に解散）の所得を圧縮し、平成29年12月までの約2年間に約2億6,100万円を隠した疑い。既に修正申告を済ませたとしている。
6月29日
●大丸松坂屋に3億9,000万円の申告漏れ指摘
東京国税局は、デパート大手・株式会社大丸松坂屋（東京都江東区）に対し、令和4年2月までの2年間で消費税約3億9,000万円の申告漏れを指摘し、過少申告加算税含め約4億3,000万円を追徴課税した。大丸心斎橋店（大阪市）等において、本人確認が不十分なまま大量の化粧品を免税販売したり、7年間の保存が義務づけられている購入者の誓約書を保管していなかったりという事例が、税務調査で確認されたという。
●高裁、山門一体型ビルの参道への課税取消し
大阪高裁は、「御堂筋」の地名の由来でもある真宗大谷派難波別院「南御堂」（大阪市中央区、文禄4年（1595年）創建）の、高層ビルと一体になった「山門」（4年前にオープン）の参道部分の土地について、固定資産税額をめぐって寺院と大阪市が争っていた控訴審で、寺院側の主張を認め、令和2年度の課税額約480万円を取り消した。
6月30日
●米国株売却益無申告で9,100万円脱税の無職を起訴
宇都宮地検は、米アップル株の売却益等を申告せず約9,100万円を免れたとして、無職・Ｍ被告（58、栃木県小山市）を、所得税法違反罪で起訴した。28日付。
7月2日
●ユーチューバーに査察等の税トラブル報道
登録者263万人のユーチューバー「がーどまん」さんは、所属事務所Carry Onに紹介された税理士が特例申請手続・納税等を怠ったため、自宅・実家に国税局の査察が入る等の事態となっていると、ＷＥＢメディアが報じた。なお、4日に投稿された動画内では、トラブルの原因とされる会計事務所や税理士の実名が挙げられているほか、「延滞税等があったら、訴えてくれれば税理士賠償保険が認められると思うので、それでカバーできないか」という趣旨の税理士のものとされる音声も公開されているもよう。
7月3日
●中日本高速道路に2億6,000万円申告漏れ指摘
名古屋国税局は、中日本高速道路株式会社（名古屋市）に税務調査の上、令和4年3月までの3年間で約2億6,000万円の申告漏れを指摘した。道路等の補修工事において、複数の工事で資本的支出を誤って修繕費として計上していたという。追徴税額は約3,000万円で、既に修正申告を済ませたとしている。
●e-Tax起動時エラー解消
国税庁は、e-Taxソフト（ＰＣ版）の起動時に「インターネットの接続に失敗しました」というエラーが表示されることがある不具合が解消したと公表した。
7月4日
●法人税法違反幇助の倉敷の事務員、差戻し審スタート
岡山地裁で、建設会社（倉敷市）の法人税6,000万円余の脱税を手助けしたとして法人税法違反幇助等の罪に問われた、市民団体（同市）の事務員・Ｎ被告（67）の差戻し審が開始した。平成30年、広島高裁岡山支部が審理のやり直しを命じていたもの。
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