ヒアリング調査の結果を踏まえた障害年金における認定調書の取扱いに関する対応策が公表されました
4月30日、厚生労働省は、「障害年金における認定調書の取扱いについて」を公表しました。
これは、障害年金における認定調書の取扱いについて、日本年金機構の職員の判断により医師の判定結果が破棄され、別の医師に頼んで審査をやり直しているという昨年末の報道を踏まえて実施された認定調書811件の調査結果を踏まえ、職員に対するヒアリング調査実施後、新たな対応方針を検討・策定し、調査結果と併せて4月末に公表するとされていたものです。
ヒアリング調査により改善に向けて確認された課題は、次の3つです。
●審査手続きの明確化・効率化
●認定の客観性・公平性向上
●職場環境の改善
具体的な内容は、下記のとおりです。
●審査手続きの明確化・効率化
・審査依頼の取扱いの明確化
→ 審査を依頼し直す際は同一の認定医に依頼することを原則とする
→ やむを得ず別の認定医に依頼し直す場合であっても、複数認定医による審査の対象とし、当初の認定調書は審査書類として保存する
・丁寧な審査のための時間確保
→ サービススタンダード(現行3カ月)を実情に合わせたものに設定することとし、審査を複数回行う場合には、4カ月とする
→ 紙での対面審査が基本の中、スケジュールが厳しい状況であったことから、審査業務全体のデジタル化に向けた調査を実施し、ペーパーレス化・省力化(AI活用等)、診断書の電子化も検討する
●認定の客観性・公平性向上
・判断が難しい事案の他事案との整合性・公平性確保
→ 不利益処分等の事案はすべて複数認定医による審査の対象とする
→ 判断困難事案について認定審査委員会を活用する
→ 認定事例集の作成と認定事例のデータベース化を行う
→ 審査体制の確保策として、認定医の増員、職員の審査体制の確保、認定医に対する認定審査依頼の統一的取扱い等を行う
●職場環境の改善
職場における上司と部下のコミュニケーションなど職場環境の課題について、人事・人材育成のあり方を含めて対応を図ることとし、次の取組みを進める
・職員間のコミュニケーション向上(管理職による面談等)
・人事異動・研修の活発化(人事異動の活発化、障害者福祉の現場体験等の研修の充実等)
・認定医との意思疎通向上(職員個人任せにせず組織全体としての対応)
詳細は、下記リンク先にてご確認ください。