協会けんぽの電子申請導入、「けんぽアプリ」の開発について
9月10日、第137回全国健康保険協会運営委員会が開催され、協会けんぽの電子申請導入、「けんぽアプリ」の開発に関する資料が示されました。
次のような内容となっています。
【電子申請】
マイナンバーカードを利用して本人確認を行い、電子申請サイトを利用する仕組みとなっていて、社会保険労務士による利用も想定されていますが、資料では被保険者および被扶養者による申請の流れのみ示されています。
●時期
令和8年1月サービス開始
●利用対象者
被保険者、被扶養者(一部申請に限る)、社会保険労務士(保健事業は除く)(注1)
(注1)社会保険労務土は、事前にユーザーID/パスワードを取得することで利用可能
●利用可能時間
平日8時~21時(土日祝日および年末年始(12月29日から1月3日まで)を除く)
●申請の流れ
(1)協会ホームページまたは「けんぽアプリ」から電子申請サイトにログイン
(2)希望する申請書を選択し、マイナンバーカードを利用(被保険者および被扶養者)して協会けんぽの資格情報を取得
(3)加入者情報入力画面および口座情報入力画面にて申請情報を入力(注2)し、必要な添付書類を電子ファイルでアップロード
(4)申請完了。利用者側の審査状況確認画面に、「受付」・「審査中」・「審査完了」・「返戻」の進捗ステータスおよび状況コメントを表示(注3)
(注2)支部(保険者名称)・記号・番号・漢字氏名・カナ氏名・性別(一部申請書のみ)・生年月日は自動的に表示
(注3)「返戻」となった場合は、返戻理由のお知らせ・申請ファイル(申請書情報として入力した内容をイメージ化した画像データ)が電磁的方法により通知され(電子ポスト機能)、再申請する際は、返戻された申請ファイルを再利用することができる
【けんぽアプリ】
現状では被保険者が自分から情報を取りに行くプル型のサービス提供となっているのを、アプリを通じて健診や受診を勧奨したりヘルスリテラシーに関する情報を提供したりするなど、加入者におせっかいを焼くプッシュ型のサービス提供へと転換する構想が示されていますが、アプリの機能については今後の検討状況により変更する可能性があるともされています。
●時期
令和8年1月に、電子申請やコンテンツ配信を中心に「バージョン0」がサービスイン予定
令和10年1月(仮)に、「健診予約」や「デジタルな健康手帳」等、加入者の利便性向上に資するプッシュ型の機能の実装と入社と同時に自動的にアプリをインストールするような仕組みを構築
●将来像
・現在提供しているサービス(保険給付や健診、特定保健指導、広報等)を「紙」から「デジタル」に移行し、また、ベストなタイミングで受けられるよう、けんぽアプリに実装
・サービスイン後は、利用者の声や得られたデータを検証しながら、段階的に機能拡充を行う
・これまで実施していなかった「健診予約」や「デジタルな健康手帳」等、加入者の利便性向上に資する機能も実装
・他保険者を含む外部機関と連携する等サービスを拡充し、加入保険者に関わらず利用できるアプリへ
詳細は、下記リンク先にてご確認ください。