「人的資本可視化指針」が改訂されています
3月23日、内閣官房と金融庁、経済産業省は、「人的資本可視化指針(改訂版)」を公表しました。
「人的資本可視化指針」は、2022年8月に投資家から企業に対しステークホルダー間の相互理解を深めるため、「人的資本の可視化」が望まれているとして、取組みを進めるために策定されました。
改訂版は、「指標に焦点をあてた人的資本開示の枠組み」に沿って示されていた初版では必ずしも明らかにされていなかった、経営戦略と人材戦略をどのように関連付けて開示を行うかについて、米国SEC(Securities and Exchange Commission。証券取引委員会)が2020年に導入した原則主義の人的資本開示の枠組み(戦略に焦点をあてた人的資本開示の枠組み)に沿って、「国際的な開示基準を踏まえた情報開示の進め方」や「具体的な考え方とその実践」についてガイダンスを提供するものとなっています。
改訂版では、企業の経営戦略・成長戦略を実現するための「あるべき組織・人材の姿」を踏まえた人的資本に関する課題に対処するために「必要となる人的資本投資」を整理することにより、自社の経営戦略と連動した人材戦略を明確にすることが可能になると考えられるとして、国際基準における考え方を参考に、次の4つの要素に基づく開示が求められるとしています。
●ガバナンス
→ 人的資本関連のリスクおよび機会をモニタリングし、管理し、監督するために用いるガバナンスのプロセス、統制および手続き
●戦略
→ 人的資本関連のリスクおよび機会を管理する企業の戦略(人材戦略)
●リスク管理
→ 人的資本関連のリスクおよび機会を識別し、評価し、優先順位付けし、モニタリングするために用いるプロセス
●指標および目標
→ 人材戦略に関して企業が用いている指標および目標
また、次のような構成で人的資本の可視化に向けた進め方を解説しています。
はじめに(改訂の背景と趣旨)
1. 人的資本投資とその可視化の意義
1.1. 成長投資としての人的資本投資とその可視化の重要性
1.2. 人的資本投資に対する投資家からの期待と労働市場の関心
2. 人的資本の可視化に向けた進め方
2.1. 投資家の期待に応えるための人的資本開示の考え方
2.2. 経営戦略と連動した人材戦略・人的資本投資の実践と可視化
別紙 戦略に焦点をあてた人的資本開示 ~投資家の期待に応えるための考え方の整理~
付録① 経営戦略と人材戦略の連動及びそれを踏まえた指標の開示事例
付録② 人的資本に関する開示基準・開示事項例の整理
付録③ 参考資料集
詳細は、下記リンク先にてご確認ください。