同一労働同一賃金の施行後5年見直しに関する論点(案)が出揃いました
9月12日、第24回労働政策審議会職業安定分科会雇用環境・均等分科会 同一労働同一賃金部会が開催され、同一労働同一賃金の施行後5年見直しに関する論点(案)が出揃いました。
同部会では、第16回(2025年2月5日開催)より政府の骨太の方針等で示されている同一労働同一賃金ガイドラインの見直しの検討を開始し、「進め方(案)」として次の3つの論点を個別に検討すると示されていました。
●改正後パートタイム・有期雇用労働法・労働者派遣法の規定について
●同一労働同一賃金ガイドラインについて
●非正規雇用労働者に対する支援等について(正社員転換等のキャリアアップ、無期雇用フルタイム労働者への同一労働同一賃金ガイドラインの考え方の波及等)
その後、第21回~第24回にわたって上記に関する論点(案)が示されてきました。
それぞれの内容は、次のように示されています。
【パートタイム・有期雇用労働法関係】
●均等・均衡待遇
●労働者に対する待遇に関する説明義務
●公正な評価
●パートタイム・有期雇用労働者の意見の反映
●情報公表の促進
●行政による履行確保
【労働者派遣法関係】
●均等・均衡待遇
●労働者に対する待遇に関する説明義務
●公正な評価
●未経験者の登用拡大、従事する業務の高度化
●派遣労働者の意見の反映
●情報公表の促進
●行政による履行確保
【同一労働同一賃金ガイドライン関係】
●裁判例を踏まえたガイドラインの見直し
・現行のガイドラインに記載がない待遇に関する記載のガイドラインへの追加
・現行のガイドラインに記載がある待遇に関する記載のガイドラインへの追加
●いわゆる「正社員人材確保論」に関する記載のガイドラインへの追加
●下級審判決において争われた待遇のうち、高裁で判断が示されており、かつ、最高裁が判断を示さなかったもので、現行のガイドラインに記載がない待遇に関する記載のガイドラインへの追加
●通常の労働者の待遇引下げによる待遇の相違の解消
●「その他の事情」の明確化
●多様な正社員および無期雇用フルタイム労働者にもガイドラインの考え方を波及させていくことについて
●その他(ガイドラインの趣旨の明確化や記載のわかりやすさに関する見直し)
【正社員転換支援等関係】
●正社員転換支援
●「多様な正社員」制度の普及促進
●キャリアアップの促進
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