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クリニックの第三者承継実務
概要
売り手・買い手の承継手順と法務・税務
本書は、クリニック(主に無床クリニック)の第三者承継に絞り、第三者への譲渡を考える医師(売り手)と第三者承継により開業を希望する医師(買い手)それぞれの実務を解説します。
クリニックの第三者承継といっても、個人開設か医療法人(持ち分あり・なし)か、また何を譲渡するか(クリニック事業、医療法人そのもの、個人所有不動産など)で承継スキームも変わってくるため、類型ごとに、承継手順・デューデリジェンス・許認可・人事労務・税務・契約等の実務とポイントについて取り上げています。
承継によるトラブルを回避し、承継前後の安定的な経営・運営を目指すためのノウハウを、医療機関の経営・運営支援を専門とする弁護士・税理士・行政書士ら専門家が「自分たちのマニュアル本」を意識して解説しました。
詳細
[著者略歴]
弁護士・税理士・行政書士
●第1章 クリニックの第三者承継概論
第1節 クリニックの開廃業
第2節 選択肢としての第三者承継
1 廃 業
2 親族への承継
3 他人(第三者)への承継
第3節 廃業の実態
1 金銭面
2 患者や地域への責任
3 スタッフの雇用問題
第4節 廃業後の施設、機器等の処分と保存義務
1 医薬品類の処分
2 医療機器の処分
3 備品・消耗品等の処分
4 廃棄物の処分
5 解体工事
6 診療録等記録類の保存義務
●第2章 クリニック第三者承継実務
第1節 相手先選定前における実務
1 承継のタイミング・引退を頭では考えていても行動には移せない院長 売り手側
2 第三者承継のメリット・デメリット 売り手側 買い手側
3 第三者承継の対象(なぜ売却するのか? なにを売却するのか?) 売り手側
4 廃院もタダではない 売り手側
5 第三者承継のプレイヤー達 売り手側 買い手側
6 買い手先を探す 売り手側
7 NDA(秘密保持契約)とアドバイザリー契約・FA契約の締結 売り手側 買い手側
8 スキームの策定(承継・譲渡対象物の特定とその方法) 売り手側
9 クリニック名非公開の紹介資料の提示 売り手側
10 クリニックの評価額の算定と譲渡価格 売り手側
11 ニーズのヒアリング(ヒアリング内容) 買い手側
12 ノンネームシート受領・検討 買い手側
13 秘密保持契約の締結 売り手側 買い手側
14 仲介機関との契約 買い手側
第2節 売り手・買い手の承継手続
1 相手方とのトップ面談、大筋の意思決定 売り手側 買い手側
2 諸条件の交渉・調整 売り手側 買い手側
3 意向表明書の提出・基本合意の締結 売り手側 買い手側
4 デューデリジェンス 買い手側
法務デューデリジェンス/財務・税務デューデリジェンス/労務・医療法務デューデリジェンス
5 最終譲渡契約書の締結~リスク管理と契約書 売り手側 買い手側
第3節 承継前後のそれぞれの実務
1 売り手側の承継前後の実務 売り手側
2 買い手側の承継前後の実務 買い手側
●第3章 第三者承継の類型
第1節 クリニックの開設主体
第2節 個人クリニックから個人への第三者承継
1 スキーム
2 承継の進め方
3 デューデリジェンス
4 手続き
5 人事労務
6 税 務
7 譲渡契約書
第3節 個人クリニックから医療法人への第三者承継
1 スキーム
2 デューデリジェンス
3 手続き
4 人事労務
5 税 務
6 譲渡契約書
第4節 医療法人から個人への第三者承継(法人格ごと)
1 スキーム
2 デューデリジェンス
3 手続き
4 人事労務
5 税 務
6 譲渡契約書
第5節 医療法人から個人への第三者承継(事業のみ)
1 スキーム
2 デューデリジェンス
3 手続き
4 人事労務
5 税 務
6 譲渡契約書
第6節 医療法人から医療法人への第三者承継(事業のみ)
1 スキーム
2 デューデリジェンス
3 手続き
4 人事労務
5 税 務
6 譲渡契約書
第7節 医療法人から医療法人への第三者承継(法人格ごと)
1 スキーム
2 税 務
第8節 医療法人から医療法人への第三者承継(合併・分割)
1 合 併
2 分 割
●第4章 第三者承継事例
第1節 〇〇皮膚科成功事例
第2節 承継アテンドなし案件
第3節 承継後脱税発覚事件
第4節 院長余命1年案件
第5節 休眠医療法人買収ケース ①成功事例
第6節 休眠医療法人買収ケース ②なんとか成功した事例)
第7節 休眠医療法人買収ケース ③詐欺被害の事例
第8節 譲渡後に近隣に開業されてしまった事例