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IPOの労務監査 標準手順書
概要
上場(IPO)審査における会計監査では、投資家保護の観点より、財務状況や企業業績において、証券会社と取引所による厳しい審査基準が設けられています。
一方で、人事や労務に関する労務監査においては、実施が義務付けられているわけではありません。
しかし、近年、働き方への関心が高まっていることもあり、以前にも増して、労務のコンプライアンスが重視される傾向にあります。
特に、労働時間(残業時間)の正確な管理、未払賃金や労働災害等の未然対策など、企業の継続性や健全性を重要視するIPO審査では、法令違反や不祥事が起きないような取組みや体制がとられている必要があります。
本書は、労務監査の実施者である社会保険労務士向けに、TOKYO PRO Marketの上場時における労務審査項目を紹介するとともに、監査項目の抽出選定から具体的な調査・監査方法を手順を追って解説しています。また、監査契約書や監査報告書のひな型も惜しみなく紹介しています。
詳細
[目次]
第1章 労務監査とは
1.会計監査とは
2.労務監査とは
3.労務監査における契約
第2章 ショートレビュー(事前調査)としての経営労務診断
1.労務管理に関する調査項目
2.組織体制に関する確認項目
3.労務管理等に関する数値情報
第3章 労務監査の実務
1.監査項目と監査意見の表明
2.追加監査項目
3.労務監査結果の報告