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知的障害・発達障害のある子が大人になる前に知っておきたい 20歳前傷病の障害年金 しくみと請求のしかた
概要
障害年金は、請求しないともらえません。
確実な需給と家族の安心な生活につなげるための
制度のしくみ・事前準備・手続きの流れ&ポイント etc.
ほとんどの親御さんは、「障害年金は手続きが面倒でわかりづらい」というイメージをお持ちです。
親同士の集まりでは、「診断書を書いてもらう病院が見つかるまで何軒も断られた」「成育歴を書くのが大変だった」といった苦労話を耳にしたことがあるかも知れません。
たしかに、障害年金の手続きは、役所に何度も足を運んだり、書類を用意したり、さまざまな準備が必要です。
しかし、お子さんの日常生活状況や就労状況に合わせて、知っておくべきこと、やっておくべきことをあらかじめ整理・理解しておくと、気持ちに余裕をもって手続きを進めることができます。
この本は、障害年金専門の社会保険労務士として約3,000件の請求代理をした経験をふまえ、20歳で障害年金請求を予定している知的障害、発達障害のある子をもつご家族に向けて執筆しました。
医療・福祉関係の方々や障害年金業務に携わる社会保険労務士にも、支援のご参考になれば幸いです。
詳細
[目次]
第1章 「20歳前傷病の障害年金」とは ~知っておきたい基礎知識~
1 障害年金制度のしくみ
2 障害年金の受給額
3 「20歳前傷病の障害年金」とは
4 障害年金はいつまで受け取れる?
5 20歳になったら年金保険料は払うべき?
【コラム①】「障害年金の対象とならない精神疾患とは」
第2章 障害認定基準と等級判定ガイドラインを知ろう
1 認定基準・認定要領の概要
2 知的障害の認定基準・認定要領
3 発達障害の認定基準・認定要領
4 等級判定ガイドラインとは
5 知的障害や発達障害と他の精神疾患が併存する場合の考え方、対応のしかた
【コラム②】「障害年金の審査で重視される不適応行動とは」
第3章 就労・就学は審査に影響するの?
1 働いていても年金は受け取れる
2 就労が不利に扱われないための対策
3 就学・教育歴は審査に影響するか
【コラム③】「知的・発達障害の方の就労場面と合理的配慮」
第4章 年金請求のしかた
1 成育歴の書き出しから始める
2 心理検査結果を整理する
3 診断書を作成してもらう医師の探し方
4 役所の窓口で必要書類を受け取る
5 受診状況等証明書とは
6 日常生活状況をまとめよう
7 病歴・就労状況等申立書を書いてみよう
8 医師に診断書作成を依頼する
9 完成した診断書を受け取ったら
10 気になる箇所はそのままにしない
11 年金請求書を記入する
12 年金生活者支援給付金も請求しよう
13 請求書類を整えて提出する
14 支給決定までの期間
15 年金決定通知書・年金証書の見方
16 年金はいつから支給される?
【コラム④】「特別児童扶養手当の診断書(写)で代用できる?」
第5章 不服申立制度について
1 決定に納得ができないときの不服申立制度
2 不支給の理由を把握する
3 審査請求の流れ
4 再審査請求の流れ
5 最初からやり直し(再請求)もできる
【コラム⑤】「一人暮らしでも認められるケース」
第6章 受給開始後に知っておきたいこと
1 国民年金保険料の法定免除制度を利用するには
2 更新(再認定)の手続きについて
3 年金が支給停止になったり、等級が下がったりしたら
4 障害状態が重くなったり、身体の障害が加わったりしたら
5 新たに子が増えたら
6 65歳になったら
7 特別障害者手当や他制度との併給調整
<巻末資料> 診断書記載例(知的障害、発達障害)